催眠術の定義

催眠術というものがミステリアスなせいか、催眠の定義というのも人それぞれです。
偉大な先人たちの定義を見ても、それぞれが的を得ていてそれでいて独自の解釈がされています。

「催眠状態の本当の起源と本質は、抽象化や精神集中の習慣を誘発することであり、その中では、夢想や自然発生的な抽象化と同様に、心の力が一つの考えや思考の流れに夢中になり、その人は他のすべての考えや印象、思考の流れを意識しないか、無関心になる」
ジェームス・ブレイド

「様々なアイディアに対する受容性を特徴とする、特別な意識の状態」
ミルトン・エリクソン

「催眠とは、人間の批判的な能力がバイパスされ、選択的思考が確立された状態である」
デイブ・エルマン

催眠というものに触れたことがある人なら、どれも「ああ、なるほど」と納得できるのではないでしょうか?

さて、マインド・ナビゲーションではまた別の視点から、催眠を定義しなおしたいと思います。
すなわち

催眠術とは、潜在意識と直接コミュニケーションをとる技術である。潜在意識とコミュニケーションすることによって、潜在意識が受け持つ感情・思考・知覚・行動の自動的なプロセスやパターンに影響を与える。その目的は、現実の経験の仕方を変容させることである

現実の経験の仕方の変容とは、例えば普通の水がビールの味に変わったり、椅子から立てなくなったり、あるいはトラウマを感じなくなったり、太るような余計な食事をしたくなくなる、ということです。そして

催眠状態とは、意識から批判・拒絶されることなく、潜在意識にメッセージが届く状態のことである。潜在意識に届くメッセージを暗示という。

つまり、潜在意識に暗示が届くなら、トランス状態にあろうがなかろうが、催眠状態なのです。

具体的なやり方については、おいおいこのブログの記事にしていきます。

関連記事